トレードを有効に使おう
日本の野球界は移籍というとネガティヴなイメージを浮かぶことが多い
終身雇用制度が基本だった時代だったのもあるけど
移籍をする選手は組織にとって扱い難い人物にされてしまっていた
昭和27年から昭和50年まで存在した10年所属選手権利がボーナスをもらうか拒否権を発動して移籍をするかという選択
この権利の行使は内外的にもあまりいいイメージにならず
金田正一が行使をしてから11年間誰も使われなかった
その間に大物選手のトレードはいくつもあるが江夏豊、張本勲などのジャーニーマンは一匹狼扱いされている
今の時代、競技人口はサッカーの後塵に下がっている現状を考えると
どうやって狭いパイを取り合ってリーグを維持させられるか
第一歩として移籍する行為のイメージを変えるのも一つかなと
日本でのトレード仕掛け人というと根本陸夫、星野仙一の名前が浮かび上がる
血の入れ替えでチームの体質を改善するのが常套手段だった
しかし自分たちの利するトレードを仕掛けたわけではない
2人ともトレードで放出した選手の活躍を期待していたし
その通りの活躍をすればとても喜んでいたという
下手すればどんどんNPBを介さずにメジャーと契約する選手が増える脅威に備えて
色々と提言していきたい
一つの提案としてトレードをどう活用するか
ライオンズの選手の一例であげて見たいと思う
以前書いた構想はこの2人
十亀剣とドラゴンズの福谷投手を交換トレードしたいと思っている
FA権前年のトレードで日ハムの谷元かよと突っ込まれるかもしれないが
理由があってトレードの駒にした
今年の数字を見るとストレートそのものは昨年と変わらない
二桁勝った3年前と比較しても同じ球威だ
しかし去年は8勝で今年は5勝
単純にいうと相手に慣れられてしまっているかなと
しかも松田を筆頭に各球団に天敵がいるのでマッチアップした試合で失点を計算する必要がある
ブルペンに転向させるにしても元々立ち上がりが悪い上に股関節痛の問題があるので無理使いは出来ない
どこに嵌めようとしてもマイナスイメージだなと思っている
それならばピッチャーズパークのナゴヤドームでホームランを減らし
ビシエド、平田、アルモンテと3割打者が3人いるリーグトップの打線
そして愛工大名電高校以来の地元凱旋というモチベーションが上がるドラゴンズに移籍する方が活躍するのかなと
福谷投手に目を付けたのはストレートが速くてフォークが武器のリリーバーと言う点
ドラゴンズのドラフトで梅津、勝野と言う似た様なタイプのピッチャーを指名しているので
交換相手としては引き出しやすいだろうと
以前から書いている通りライオンズのブルペンにはこの手のパワーピッチャーが足りないので彼を入れてブルペンの編成を強化したい
そうなると投手の最年長が武隈と増田の29歳と若返ってしまう
だからこそ牧田和久を復帰させるのだ
入団したシーズンから常に「日本一を狙いたい」と言っていた負けず嫌い
キャプテン浅村と牧田が揃うことでチームとして日本一を強く意識させる
それが私の理想としている所だ