石井一久と渡辺久信
今夜は2人のピッチャー出身のGMについて書いて行きたいと思う
2007年オフに監督就任したナベがFAで石井一久を獲得した
この経緯が今の両チームの移籍事情に繋がっている
2013年シーズンで石井一久は現役引退、ナベも辞任しフロント入りした
2017年にナベが編成部長を兼務した年、3年契約が切れた岸孝之のFA移籍
星野仙一に岸を引き合わせたのは当時フジテレビ解説者だった石井一久である
移籍決定後に堂々と交渉現場の模様がスポーツ番組で流されるありえない事態
移籍当初の記事では当時の鈴木葉留彦本部長の下交渉の金額が移籍を決めた原因と書いていたが
その後の内容ではすでに2015年シーズンで岸は移籍を決めていたと言われている
ナベはこの年、松井稼頭央を獲得してチーム再建を図ったわけだが
同時にコーチ要請を受けるつもりだったと言われていた渡辺直人を放出
この放出が浅村FAの引き金になったと感じている
そして2018年オフに4球団争奪戦の末に移籍
サンケイスポーツが当時の報道で「ホークスの25億円を下回る20億円でイーグルスへ移籍」と書いていたが
数日後の東京スポーツで「変動制で28億円~36億円」と出されるなど
メディア操作をしてまで移籍を美化させる態度にライオンズファンは大きな怒りを抱えることになる
対立構造は牧田和久復帰でもあったが
契約寸前で反故にされたのに2億円の待遇でタイガースの横やりを抑え込んでイーグルス入り
ここまで石井一久にやりたい放題されてライオンズは辛酸をなめ続けている
渡辺直人に恩がある山川や浅村と自主トレしていた外崎も獲得候補
今井達也が岸との自主トレに参加や増田の複数年固辞の背景にも影を感じており
来年以降も脅威であることは違いない
昨年フジサンケイグループと絶縁せよと書いたけれども
現実的には無理なので対抗策としてナベの求心力をポイントにしたい
今年FA権で交渉した十亀、そして金子侑司へのアプローチは選手にも好印象
それぞれ複数年契約を締結させることに成功した
「残ってほしい」と言うどストレートな表現もナベらしい
契約更改でも森友哉と平井克典の大幅昇給はナベだから実現できたと言うことでもある
選手の声として好評を得ておりチーム再建の足掛かりは出来たかなと
編成面での戦略ももう一つ練られるとチームの未来は明るい
逆に外から石井一久を見て思うのは
「すべて敵に回してもGMの職責が果たせればいい」
球団内部で不満が出ている向きもあるようだけど
即効性があるのはFAでの獲得と言う点は間違いではないし
根本陸夫同様野手を重点的にしているのも弱小球団を変えるセオリーである
流石に井口・松中・柴原みたいな裏技は出来ないが
これからも三木谷氏の後ろ盾がある限り取り続けるだろう
ただFAと言うのは持続力がないのでジャイアンツは繰り返していく事になった
石井一久がどうかじを取るのか
それはそれで興味を持っている