古のヲタクという名称はルッキズムではないのか?

アニメとラジオが大好きな40代男子の独り言

Uの魂とはなんなのか

たまたま私のお気に入りに入っていた1人のプロレスラーの動画が目に止まった

動画の主はかつてパンクラスを率いていた船木誠勝選手

新日本プロレス入団からUWF移籍、パンクラス旗揚げするまで当時の思いを交えて話されている

私の世代はまだプロレスが生中継でゴールデンタイムに放送されていた

それなりにプロレスに思い入れはあるが地上波放送でたまに見る程度

ましてUWFやその後の団体はよくわからない

でもプロレスファンでUWFのファンと名乗られる方も多く

在籍していた選手も未だにUWFの魂を受け継ぐと語り活動している

どうしてその熱量があるのか興味はあって動画を見ているとある言葉を思い出した

ストロングスタイル」

かつてジャイアント馬場と決別し旗揚げした新日本プロレスアントニオ猪木氏が標榜したスローガン

プロレスは海外最大の団体であるWWEのように華やかなショーマンシップが全体像を作り

全日本プロレスから三沢光晴氏が立ち上げばかりのNOAAはまずお互いの技を出し合ってから勝負をする風潮があった

一方で新日本プロレスは「強い奴をリングで決める」と言うシンプルな発想を基にしているので

派手な技の掛け合いは比較的少ない

わざわざモハメドアリを連れて来て異種格闘技戦を組んだのも

猪木こそ最強であるを示すために行ったのでルールもアリ側が要求した物を全部飲んでいた

後にUWFや高田延彦氏がスローガンに掲げる「プロレスこそ最強」と言うキャッチコピーはこの猪木イズムを少なからず受けて打ち出した物だと

元々は猪木氏の側近だった新間氏が反猪木派と反目して作った組織だったが

1988年に前田日明氏が立ち上げた第2次UWFがその後のプロレス業界を変え、そして未だに熱狂的なファンが存在する一大組織だった

古舘伊知郎風に例えるなら「ストロングスタイル原理主義

エンタテインメントを一切無視してひたすら強い選手を見せることに邁進

その結果、佐山聡氏が開設した修斗や90年台後半から爆発的人気を誇った総合格闘技と分派して現在もUWF選手がそれぞれ活躍

だからこそ多くのファンが存在している

私は船木選手を初めて見たのが当時フジテレビが深夜に放送していた格闘技専用番組で流されたパンクラスの試合

今はUFCスタイルのゲージマッチにシフトしているので総合格闘技に傾倒しているが

当時のパンクラスはプロレススタイルのリングとコスチューム

階級別に試合が組まれていてそれぞれ見方が違う

フォールではなくてKO一本勝負だから様子を見ることなく初めから選手が決めに行く姿勢を醸し出していた

そして一番驚いたのは観客が試合開始しても歓声上げず息を飲んで見つめていること

後から知った話だがパンクラスの旗揚げ戦は1ラウンドKOの早期決着が続き通常のプロレス団体の試合時間より大幅に短かったそうだ

「秒殺」と言う言葉を生み出したきっかけにもなっていたのでファンも固唾を飲んでいたのだろう

私の中では総合格闘技を見ても殺気漲る緊張感はあまり感じない

高山対ドンフライ戦はどっちかと言うとプロレス的な見せる要素の強い試合かなと思う

この頃のパンクラスのストイック過ぎる位の気高さに惹かれた記憶がある

ヒクソングレイシーとの対決は壮絶な最後に見ていて胸が詰まるほどだったし

現在はフリーランスのプロレスラーで活躍されているが

個人的にはあの頃のパンクラス見たいな無骨で気高い「ストロングスタイル」を標榜する団体を作って欲しいと思う

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