ライオンズはなぜ連覇できたか 第2部
今年のライオンズもリーグダントツの756得点で投手陣をカバーした
打撃指標をみるとリーグ打率、安打数、打点、四球数、盗塁、出塁率、長打率でトップ
ヒットを多く四球も取って長打で複数得点を奪う
ここまで相手にとって嫌な打線はNPB全体でも上位に来るだろう
際立った数字は満塁での打率がダントツトップであること
相手が塁上にランナーを出すと繋ぎ役が粘り込んでチャンスを広げ
塁がたまって満塁時5割超えのおかわりと森友哉が掃除する
8月以降ライオンズの快進撃はまさにこのパターンに相手をはめ込んだからと言っていい
その一方で今年は犠打の数が78と昨年の倍に増加した
浅村が抜けて強攻する強気な攻めよりも確実に一点を取りに行ったからと推測する
バントをしても点が取れないのは良くあるケースで
バントがハマった試合より印象に残ってしまうが
後半戦で見ていくとバントの成功可否を上回る打者の集中力が勝っていたと思う
盗塁数は137個とトップではあったが犠打の数と交錯するように企画数が減ってしまった
金子侑司と源田で100個記録することを期待していたが
両者とも足の故障で戦列を離れた時期があったので無理をしなかったと言えるかもしれない
辻監督の采配で去年と違う点は
去年ならフリーで打たせていた場面でエンドランを仕掛ける事が多かった
盗塁の企画減少をエンドランを出すことによって相手バッテリーに警戒をさせたかったのかなと思う
昨年オフの時点では浅村が残した124打点の穴は埋まりきれないと想定し
せめて既存の選手がそれぞれ数字を伸ばして700得点と言うイメージだった
しかしおかわりが124打点で打点王、森友哉がキャリア初の100打点
そして外崎がキャリアハイの90打点と想定外に伸ばしてくれたのが大きかった
だがその一方でイーグルスの福井をはじめ同じ投手に抑えられる展開も多く
赤田打撃コーチ1年目のシーズンとして大きな課題が出来たのは事実
来年は秋山が抜けた出塁率をどこまで今年の数値に近づけさせるか
選手と共にコーチの真価も問われている