100球をめどにと言うのはいつから始まった
ピッチャーの球数にフォーカスされてから100球が1つの目安になっている
メジャーの場合は中4日のローテーションと言うこともあるので球数を制限する向きがあるけれど
日本は中6日も空けているので球数に拘る必要はないのにブロガーさんの中には球数を多く投げると批判の対象に立ってしまう
球数信仰のキッカケになったのは2005年
シリーズまで進んだタイガースとマリーンズが勝ちパターンとして3人を並べたことが大きかった
これまでは漠然とセットアッパーとクローザーまでにつなげて欲しいと言う所で
ピッチングコーチのコメントもスターターにイニング数を求めるコメントが多かった
しかし勝ちパターンを3枚置くことになれば最長イニングは6回という事になる
イニング数が決まった事で球数を交代の目安として判断し100球の結論に達したのかなと
弊害として球数を意識すると当然交代時期はマチマチになり
リリーフピッチャーの負荷が多くなっているのが日米問わず起きている現象だ
果たして球数を制限するのは本当に正しい判断なのか
私は疑問に思っている
5年前に当時高校生だった安楽投手の球数を紹介したアメリカの記者は
「クレージー」と書いて非難をしていたが
私にとってはメジャーリーガーのピッチャーで65パーセントがトミージョン手術を受けている方がクレージーだ
科学的トレーニングも進んでいて球数制限もアマチュアから導入されているのに
なぜ故障発生率がこれほど高いのか
マウンドの硬さや平均球速が速くなった反動など様々な原因があると思うけど
一番大きいのは球数制限により投げ込みという概念がなくなったことではないかと思う
少なくとも10年前にはランディージョンソンは300イニングに近い数字を出していたし
日本でも200イニングを超えるピッチャーは存在していた
現在はメジャーでも200イニング超える投手はほんの一握り
日本では1人も200イニングに到達していない
パフォーマンスの再現率を高める為に導入されたのに全く逆になっているのはなんでなんだろう
ダルビッシュはじめ投げ込みは不要とする現役選手は多いけど
結局再現率の低いフォームで投げているから投げ込めないのかなと
今年の夏に話題となった佐々木朗希投手は予選の試合で200球近く投げている
投げられないわけではなくて投げないだけなのかなと
来年はライオンズの先発陣がしっかり投げ込みをして
最低3人は規定投球回数を超えてもらいたい
球数に甘えて程度の低いピッチャーになってはいけない