古のヲタクという名称はルッキズムではないのか?

アニメとラジオが大好きな40代男子の独り言

獅子の時代で東尾時代を振り返る

ライオンズナイターの枠を使って再度獅子の時代と言う過去のアーカイブスを放送している

金曜日の放送で東尾監督時代について語られていた

聞いていて思わずこう思った

今の埼玉西武ライオンズが抱えている現状に近い環境

根本陸夫がホークスに移籍して秋山をトレード

就任前年の1994年オフは工藤公康石毛宏典が相次いでFA

森祇晶監督が築き上げた黄金時代が過ぎ

チームとして新たなアプローチを試みなければいけない状況

東尾が着手したのはバントを多用しない攻撃的野球だった

ダリン・ジャクソンを一番に据えて得点力増加を目指したが

黄金期を支えた投手陣がいずれも30歳を過ぎ力が衰えて結果が出ない

2年目の1996年は開幕から最下位に低迷しオールスターを迎えていた

そこで次に取った選択は若手選手の登用だった

伊東勤の後継者として入団したもののキャッチャーとして結果が残せなかった高木大成をコンバート

ルーキーながら俊足で思い切りのいいバッティングをしていた大友進をセンターに

就任当初からスター候補として目をかけていた松井稼頭央を加えた3人を上位に据えた

するとまるで前半戦とは嘘のようにチームは勝ち続け

15年ぶりの5割を下回る勝率だったものの3位に滑り込む事ができた

そして清原和博がFA移籍した1997年

代役として獲得したドミンゴ・マルティネスはオープン戦は全く振るわず

下馬評が軒並みBクラス

しかしここで東尾は攻撃的野球をこう表現した

「HIT・FOOT・GET」

機動力を前面に押し出し

出たランナーをこの年4番に座った鈴木健とマルティネスで返す

この戦略が見事にハマりオリックスとのマッチレースを制することになる

翌1998年は西口の大不振で序盤から下位に低迷していたが

オールスター明けで独走していたファイターズが急失速

ホークス・バファローズとの4チームの優勝争いから抜け出してリーグ連覇を果たした

1999年、春夏連覇を果たした怪物松坂大輔を獲得し黄金時代到来を期待した

しかしマルティネス放出で代わりの助っ人が機能せず

福岡移転後初優勝したホークスに敗れる

翌年は堤義明が直々につれてきたトニー・フェルナンデスが3割をマークしたものの

夏場でホークスとの直接対決に敗れ2年連続2位

剣ヶ峰で迎えた2001年アレックス・カブレラとスコット。マクレーンのツインバズーカが共に30発

しかし松坂大輔が15勝15敗に終わるなど投手陣が成績を落とし

バファローズに敗れ3位に終わり退任した

東尾時代では多くの若手が主力選手になった

ドラフト3位で指名した西口文也は2年目から2年連続最多勝

石井貴はクロ―ザーから先発に転向して大活躍

逆に豊田清はクローザーに配置転換して2002年防御率0点台の驚異的な数字を残した

野手でも小関竜也佐々木誠に変えてライトのレギュラーを取らせ新人王

和田一浩は後に最年長の2000本安打を達成した

渡辺久信辻発彦も東尾と似た戦略を取っている

人を育て残すと言うのは難しいしチーム事情もあるので思いどりに行かない

東尾も2000年ドラフトで指名全てピッチャーだったが

戦力になったのは土肥義弘のみで失敗している

この時代を精査する事でライオンズの今も見えてくる

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