フライボール革命は一過性なのか
今朝の朝日新聞に掲載された記事に昨年アストロズが実践してムーブメントになったフライボール革命についてこう書かれていた
フライボールを意識する打者が増えた為、メジャー平均打率は近年過去最低、三線数はワースト記録を更新した
想定されるリスクが数字に出たなと思っている
フライボール革命の肝はフライをあげる確率を増やすためにバットをアッパースイングで振ること
振る動作が大きくなればなるほどミートする確率は低くなるし
空振りが増えれば必然的に三振数が重なる
学生時代に書いた論評で日本は確率論が先行し、メジャーは可能性をかける傾向が強いと書いた
可能性を重視するからこそ選手に特徴が生まれそれが魅力につながっている
トラックマンによりストレートのスピン量がフォーカスされたが
今年、メジャーが数値化したのはバレルゾーン確率
バレルゾーンとはホームランになる打球角度(およそ30°~40°)の事
大谷翔平がメジャーのバッター全体6位に入っていたニュースになったので名前を聞いている方も多いだろうが
フライボール革命の第2段階がこのバレルゾーンではないかと思う
メジャーがフライボールに舵を切ったのは各球団がバッターの打球傾向を統計して極端な守備シフトを敷いてきたからだ
ゴロの打球では打球傾向からヒットゾーンが狭まってしまう
だからシフトが届かないフライに向かった
この2年で効果も副作用もハッキリと出た中でメジャーが考えるのは
バレルゾーンに最も確率が高いバットの出し方はどの角度なのか
小さい変化にも動じないスイングが完成することができれば
野球界全体が新しい世界に踏み入れることになるだろう