投手陣立て直しの策を考えた
まず始めに開幕前必ず防御率が下がると書いた事をライオンズファンの皆さんにお詫びしたい
先発ピッチャーの防御率もブルペンが安定すればリカバーできると想定していた読みが甘かった
ここまでリーグワースト
5失点以上した試合が22試合中12試合と言い訳できないほど打ち込まれている
今日はこの惨状をきちんと分析しどう改善するかを提案したい
多くのブロガーさんが指摘するブルペンのマネジメントが偏っていることについて
ほとんどの方は小野ピッチングコーチが主導していると推測し更迭を主張しているが
私は辻監督がトップダウンで判断しているのではないかと思っている
裏付けする理由として試合後コメントの変遷に注目してほしい
以前は「ピッチングコーチに相談して」とか「ピッチングコーチからの申し出で」と言っていたが
ちょうどブルペンが機能不全になった昨年の6月以降からコメントにピッチングコーチの名前が消えた
「今後を考えてもう1イニング行かせた」と語っているケースが目立つ
そう考えると今の起用法は合点がいく
野手出身監督は基本博打が打てない
いい意味でも悪い意味でも型にはめようとするところがあり状況を無視することがある
辻監督1年目から見ても劣勢のマウンドで起用されていたのが武隈
昨年から平井の起用回数が増えた
どうしても苦しい場面になると勝ち気な性格のピッチャーに頼るのは仕方がない
リスクを承知で出すには勇気がいる
逆に投手出身監督は思い切った起用をすることが多く
先日も工藤監督が0-0の二番手にルーキーを起用して勝ち投手になった試合があった
体育会系が色濃く残る現場で年長者の監督に意見をするのは難しいかもしれないが
このままでは1年持たないし故障にも繋がってしまう
そこで提案するのは2012年に行った決め事3か条を復活させてほしい
この年もクロ―ザーとして予定していたゴンザレスが開幕早々打ちこまれ
ブルペンの役割が決まらず6月まで最下位に沈んでいた
当時のピッチングコーチの杉本正がナベにこう提言する
「勝ちパターンは長田、ウィリアムス、涌井」
「必ず回頭から起用する」
「3連投はさせない」
約束事を守るようになってからチームは上昇カーブを描き8月には首位奪取
リリーフ防御率がリーグナンバー1と言う近年お目にかかっていない結果を出している
小野コーチからが無理ならばGMナベを通じて辻監督に促していってもらいたい
森友哉のリード面と編成上の問題についてはこれまでに記事にしているのでそちらを閲覧してもらうとして
小野コーチに編成権がないのにどうして移動に賛成なのかを書いておきたい
ヘイトを集めるきっかけになったのは「昭和論で指導する」と言う発言なのだが
スポーツニッポンの記事を見ると詳しい話が載っている
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/03/27/kiji/20190326s00001173525000c.html
この記事を要約すると
「今の若い投手は練習量が少ない 鉄は熱いうちに打てと言うように昭和的な指導もやる必要がある」
と読み取れる
実際の指導はと言うと南郷キャンプでの調整は選手の申告制にしており
予定に入れていないブルペン入りした松本航に注意したという話もあった
この記事を見て無鉄砲なスパルタコーチのレッテルを張っている方が多いが
確証がないのに決めつけるのはとても危険な事なのでよくよく考えてもらいたい
では本題に入ると私が小野コーチの不信を抱いた理由は
大差の負け試合で増田、マーティン、平井に投球練習させていた行為
佐々木主浩氏が以前ラジオで語っている中の一つ
「どんなにブルペンで投げても試合とは違うから肩慣らしする必要はない」
新任のコーチでまずは選手との信頼関係を構築する必要があるのに無意味な指示を出されたら
心を閉ざしてしまうのではないか
そういう状態で戦うのはチームとしてよくないし
ピッチングコーチによって選手生命を左右されることもあるのでその責任を負わせる事ができない
だから移動してほしいと言う結論についた
移動したからと言って辻監督トップダウンのマネジメントを改めないと変わらない
それでも今の状態を続けることよりもリスクヘッジできていると私は思っている