女子野球参入の意図
西武ライオンズが女子野球チーム設立を発表した
その名は「西武ライオンズレディース」
プリンセスリーグに加盟し川越をフランチャイズに活動するとの事
元々女子野球は高校生の大会が最高峰だった時代があり
世界大会で優勝する実力がありながら活動しているチームの絶対数が足りなかった
そこで京都にあるわかさ生活が一社提供で女子プロ野球リーグを設立
4チームのリーグ戦やトーナメント戦を行なっていた
しかしプロ野球選手といっても大半は硬式経験がない
その為、新人選手は1年間レイヤと言う球団でプレーをする
この3チームから優勝を決める形になっていた
元々自社の名前が付いているスタジアムで開催していたが集客が思うようにいかず
フランチャイズ制を導入
アストレイアは元々は東京を本拠地にしており当時の監督は片平晋作氏
フランチャイズ制導入後も、あだち充原作の「クロスゲーム」がテレビアニメ化した際には作中で硬式野球部に入った月島若葉にかけてスポンサートしたり
自社で作ったオリジナルストーリー「花凛のマウンド」を発表したりと積極的な宣伝はしていたのだが集客には繋がらず
とうとう所属選手の半数を解雇すると言う結果に陥ってしまった
サッカーなでしこリーグやバレーボールのVリーグもそうだが女子プロスポーツは参加チームの絶対数がないので活動規模を大きく出来ず
採算の取れないチームは撤退し消滅させてしまうのでますます運営が悪化してしまう
わかさ生活に関して言えばよく持ちこたえた方だ
そこにライオンズは踏み入れたわけだが何故不採算事業に手を付けたのか
考えられるのは導線の拡大なのかなと
プロ野球の地上波放送は限られており、コアなファンがわざわざCSチャンネルと契約して見るスタイルが定着してしまっている
新規ファン拡大として各球団は球場施設の見直しをしているけれども
そもそも球場に来なければ意味がない
女子野球チームを立ち上げることでアイコンとして野球ファンに繋がる形になればと言うことだろう
若年層の野球離れを考えれば女の子の野球チームに琴線を触れてくれれば
西武鉄道が筆頭株主になっているFM79.5(ナックファイブ)では箱番組としてアストレイアの選手をパーソナリティに起用しているので
恐らくライオンズレディースも活動情報番組を立ち上げるだろうし
既存の野球ファンにも女子野球に興味を持ってもらえる絶好の機会
この事業が今後の野球界の発展に寄与できる事を願わずにはいられない